夕日塔の約束
芝生の上を歩き、夕日塔に近づく。


小さい頃は首を精一杯上げて距離を持たないと時計盤が見えなかったけど、今は簡単に見れる。


「もうすぐ6時だな……」


時計の針は、5時55分を示していた。


ベンチに座り、ボンヤリと夕日塔を見つめてると――――…思い出す。


夕穂とジンクスをやった日の事を。


『あんまり見ないでよ!!恥ずかしいじゃん……//////』


『オ…オレだって//////』


キスし終わった後、真っ赤な顔を必死に隠してテレまくるオレ達。


別にキス初めてじゃなかったのに、スゲェドキドキしてたっけ。
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