夕日塔の約束
お互い目合わせるのに時間かかって………ようやく笑い合って、約束した。



“2人で幸せになろう”って。



でも………1週間後、オレはとんでもない失敗をしでかす事になる。


泣きながら走って行った夕穂の腕を掴み、言い合いになった記憶が蘇る。


『最低!!私3時間も待ってたんだよ!?なのにアンタは何してんのよ!!』


大粒の涙を溢し、オレに軽蔑の目を向ける夕穂。


1年も前の事なのに、昨日の事の様に覚えていた。


「チックショーーー………」


思い出すだけで、心に石をガンガンぶつけられている感覚に陥った。
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