夕日塔の約束
「ただいまぁ~~~♪」


テンション高く帰宅し2階に消える兄を、弟と妹はポカンとした表情で見送る。


結局あの後夕穂と遠藤さんはすぐに帰って行って、オレは自転車で帰宅した。


ベッドの上でジタバタして嬉しがってる姿はちょっとキモイが、まぁいいよな!


「あーー…まだ本決まりでは無い言ってたけど、ニヤケ止まらねぇ!」


嬉しくて嬉しくて、全く落ち着かないオレ。


右半身を下にして、ニヤニヤ笑っていると


カサッ…


何か紙が擦れる音がした。


「あっ、そうだ手紙…」


出かける前、母さんに渡されたんだったっけ。
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