夕日塔の約束
それから後の事は、あまり覚えてない。


確か慌てふためく日希から逃げて、追いかけられて捕まえられて………どうしたんだっけ……?


「フッ…なんでまだあの子と日希が……繋がってるの……?どうして?」


冷静に過去を思い出せない程、私のショックは大き過ぎた。


日希……今までのアナタの言動は、全てウソだったの?それとも演技?


また私は、アナタに裏切られたんですか………?


「嫌だ……っ、嫌だよぉぉっ!!」


またここまで心が巨大な黒い渦に呑まれて苦しむ日が来るなんて………


痛い。


苦しいよ…日希――――……
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