夕日塔の約束
声をかけて来たのは、オレや夕穂、直次や遠藤さんと同じ学校の女の子だった。


『は?お前こんな所でどうしたの?』


彼女の名前は、岸尾 マアサ《きしお マアサ》。


オレの中学時代からの同級生で、セミロングの髪の毛先をちょっとカールさせた子。


中2の時一緒のクラスだったけど、なんで岸尾がいるんだ?


不思議に思ってると、いきなり岸尾がオレに頭を下げた。


『下河君!!私とつき合って下さい!!』


『ハァァァァッ!?』


『実は私……中学の頃から下河君の事がずっと好きだったの!』


ポッと赤面しながら告げる岸尾。
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