夕日塔の約束
「それでいいのか?中で食べた方がいいんじゃね?」


私のリクエストを聞いた日希は、不思議そうに首を傾げた。


私は顔を横に振る。


「いいの。私、アレがいいんだ。でも日希が嫌だって言うなら、ムリにとは言わないから」


言い終わると、ニコリと微笑む。


日希は数秒考え込むと、同じ様にニコリと笑い返して来た。


「分かった。オレは抹茶味な」


「私はチョコレート味!新しいの出たんだって~~~」


お互いの手をしっかりと握りしめ、私達は目的のお店を目指して歩き出した。


私の隣には日希、日希の隣には私の影が並ぶ。
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