夕日塔の約束
★苦を乗り越えて★ 《Side -Hiki-》
「ありがとうございましたーーー」
甘いニオイが鼻をくすぐる店内を出て、夕穂と外を歩く。
後1週間ちょっとで10月になる外は、微かな暖かさとひんやりとした冷たさを合わせた空気が漂っていた。
「美名、持ってやろっか?荷物」
「平気だよ。お嬢様扱いしないでよね!!」
オレ等の前を歩く、一組のカップル。
赤茶の髪の女の子に、暗めの茶髪の男の子は、凛色学園の制服を着ていた。
「日希、あの制服って凛色学園だよね?凛兎と時色の共学学園の………」
丁度夕穂もカップルを見ていたらしく、コッソリと尋ねられた。
甘いニオイが鼻をくすぐる店内を出て、夕穂と外を歩く。
後1週間ちょっとで10月になる外は、微かな暖かさとひんやりとした冷たさを合わせた空気が漂っていた。
「美名、持ってやろっか?荷物」
「平気だよ。お嬢様扱いしないでよね!!」
オレ等の前を歩く、一組のカップル。
赤茶の髪の女の子に、暗めの茶髪の男の子は、凛色学園の制服を着ていた。
「日希、あの制服って凛色学園だよね?凛兎と時色の共学学園の………」
丁度夕穂もカップルを見ていたらしく、コッソリと尋ねられた。