夕日塔の約束
だけどどうにも食べにくくて、そのまま蓋をしてカバンに戻した。


「アイツは…人が気にしてる事をズバズバと……遠藤さんが嫌ってるのも分かる気がするぜ………」


ポツリ呟き、直次に一瞬視線を向ける。


テストが行われる毎に遠藤さんと『どっちが1位か!?』と賭けの対象にされる直次は、机に突っ伏し寝ていた。


寝てても学年1・2位守ってるって、アイツの頭どうなってんだ?


見てみたいが、ムリだよな……うん。


『完全に心の中から追い出すか、それか全く反対の事をしろ』


……直次…


お前の言いたい事は、理解してるぞオレ。
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