夕日塔の約束
完璧に面白がられてると感じるが、今は遠藤さんと話さなければいけない時。


「ああ…」


とりあえず直次は無視して、真剣にマユをつり上げてる遠藤さんを見据えた。


「アナタなら夕穂を幸せに出来るかもしれないと思ったのに…たった3ヶ月で破局した原因作ったのは誰?アナタでしょ!!」


遠藤さんがズバリ言った言葉が、オレの心をカッターナイフの様に切りつける。


恐らく……じゃなく絶対夕穂からオレの話を聞いた彼女は、憤怒の形相でA組にやって来て


『ちょっとツラ貸して貰える?』


女子とは思えない低い声で、オレを連れ出した。
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