夕日塔の約束
†第2章† 動き始めた時

☆悲しい目覚め☆ 《Side -Yuho-》

『日希帰ろーー!早くしないとドーナッツ売り切れちゃうよ!!』


『分かった分かった。だからドーナッツ位で急かすなよ、夕穂』


『女の子にとって甘いものはとーーっても大事なのよ、下河君!!』


『アレ?お前女の子だったっけ?初めて知ったわオレ』


………コレって……いつの出来事だろう………?


ああそうだ………


高1の時、まだ日希とつき合っていた頃の記憶だ……


日希・稚鶴・宮迫君と同じクラスで、私は…彼氏と友達に囲まれて幸せに過ごしてた。


『ハァーーー!?これでも立派な“女子高生”なんですけどっ!!?』
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