夕日塔の約束
私は暫くベッドの上でボーーッとし、ノソノソと這い出て、制服に着替え始めた。


なんであんな夢見ちゃったんだろう………


ああいう夢…別れたばかりの頃は何回も見た。


日希が告白してくれた時の夢とか、初めてデートした時の夢。


その度に沈んだ気持ちで目覚まして………もう無くなったと思ってたのに。


「アイツは……本当に本気なのかしら………」


昨日、いきなり私に“またつき合いたい”と言って来た日希。


ずっと会話なんて無かったのに、どうして?と、一晩考え込んだ私。


『アンタも何を考えちゃってんのよ!バカね!』
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