抱きしめたら充電完了!
俺はごちゃごちゃした頭の中で加奈子ちゃんが唯一外に出てたどり着けれそうな場所を検索した


「あ……」


おばちゃんの店!


「悪いっ!先生に早退っていっといて」


近くにいたメガネの女の子に頼んで俺は輝彦を引っ張って外にでた


「おいっ俊輔!どこいくんだよ」


「おばちゃんの店だよ!帰りに一回行ったんだ」

俺は輝彦とおばちゃんの店まで走った
このさい制服が汚れたって関係ない


なんでこんな必死に走り回ってるかなんて知らないけど


でも
俺が見つけないといけない気がしたんだ


「おばちゃんっ!!」


「あら俊輔、いらっしゃい?学校はどうしたの?」


カウンターでお茶を飲んでいたおばちゃんがいつも通りのトーンではなす

「いや加奈子ちゃんきてない?」


「加奈子ちゃん?」


「ほらっ昨日一緒にいた」


「あぁ加奈子ちゃん……ここには来てないねぇ何かあったのかい?相川先生もきたんだけどねぇ」

おばちゃんは心配な顔つきで俺等をみた
……どこいったんだよ加奈子ちゃん


「なぁ、相川先生に電話してみれば?もう見つかったかもよ」


「……そう、だな」


輝彦の提案に息を整えながら電話をかける


……現在電波の届かないところにいるか電源が入っていないため


むなしいメッセージが流れる


「くそっ……輝彦、俺一回帰る。お前はパスワードさがしてくれ」


「あ、あぁ」


印刷してきた紙を返して俺は自分の家に向かった

< 20 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop