抱きしめたら充電完了!
朝、俺はがっくりと肩を落としてうなだれながら学校に向かった。


どこいったんだよ


「おはー」


「おはよ……」


ドスッと力を全部抜いて席に着くと隣に人影があった


「……加奈子ちゃん」


「……」

隣には加奈子ちゃんが座っていた。だけどこっちを見ようともしない


それどころか返事もしてくれない



「加奈子ちゃん、」


「……」


「なぁ、おれ何か悪いことしたか?」


加奈子ちゃんは静かに首を横に振ってふるえる手で


『話しかけないで』


と書いた

「何でだよ!?俺が何か悪いことしたかよ!昨日どこにいたんだよ」


ビクッとはしたけど加奈子ちゃんは俯いて一言も発さない


「はぁ……もういい」


そう言った時、一瞬ほんの一瞬加奈子ちゃんは寂しそうな顔をした気がした


そんなの俺が無視されたショックでみた気のせいかもな
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