抱きしめたら充電完了!
俺は1日ムスッとしていた。三井加奈子のせいでもあるがいつも以上に話しかけてくる女子にイライラしていた


「あ、あの」


「何 」


メガネをかけた女の子、昨日頼んでいった女の子だった


「話したいことが」


「ここじゃダメ」


「ここじゃちょっと」


……だるい。
でも申し訳なさそうに俺に頼んでくるから女の子について行った


名前、知らねー


名前の知らない女の子は人が少ない部屋に俺を呼んだ


「あのね、」


「あぁ、何」


「私、紅林くんのこと好きなの」


「……ごめん」


「結果は知ってたよ?最近三井さんと一緒にいるし」


名前すら知らない女の子に告白されたけど俺はいま冷静じゃないから口を開いたら危ない


「それで、私紅林くんのこと好きだから情報提供する、昨日三井さん林さんグループと口論してたよ何か知ってるかも」


林さんグループ……あの加奈子ちゃんに調子乗ってんなよって声かけた奴らじゃ


「ありがとう!えっと……」


「いいよ、名前知らなくてそっちの方が私も諦めつくから」


名前の知らな女の子は強いと思った俺はその子に感謝して林グループに近づいた


「……林」


「紅林くんどーしたの?ここ座って」


「いい」


腕をつかんできた林を振り払って睨む
コイツ等ならやりかねないから


過去に自分の彼氏に近づいた女の子を自殺にまで追い込んだ奴だから


女の子は助かったけど
加奈子ちゃんに何かしたんじゃ


「お前、昨日加奈子ちゃんと何してた」


「仲良く談笑してただけだよ?ねぇみんな?」


にっこりと笑って周りにいる友達を眺める。
貼り付けられた笑顔は正直いって気持ち悪い
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