初恋図鑑【完】
「ね?心??高校ってどんな感じなんだろうね?」
はしゃいだ真理が楽しそうに私に聞いてきた。
「さぁ?どうだろね…」
それに曖昧な返事をする私。
「もう!心テンション低いよ!!」
とまぁ、そんな話をしながら歩くこと15分。
ようやく、学校に到着した私たち。
門をくぐり、急いで掲示板に貼られたクラス編成表を確認する。
……安藤は……あ、あった1組だ。
私は、すぐに自分の名前を見つけることが出来た。
まぁ、大抵名前順で並んでるから上のほう見てればすぐに見つかるんだけど…。
そんなことを思いながら、隣で未だに一生懸命名前をさがす真理を横目で眺めた。
ちなみに、真理の名字は、渡辺。
だから、いつも順番は、最後らへんが多いみたい。
「あっ!あった!!私、1組だ!!」
ようやく自分の名前を見つけた真理が嬉しそうに叫んだ。