初恋図鑑【完】
*告白と困惑
*告白と困惑
何が起こったの?
私の頭は、混乱していた。
今のは…何?
『…ゴメン…いきなりすぎたよな…でも…本気だから』
五十嵐くんの顔を見ると、嘘を言ったり、からかっているようには見えなかった…。
けど……もう私の心は…限界だった…。五十嵐くんを信じられなかった。
『…っ!…な、何それ…冗談言わないで!』
気がつくと、私は叫んでいた。
『五十嵐くんは覚えてないかもしれないけど……小学生の頃、私のこと好きじゃないって言ってたじゃん!!高校で会ってからも…いきなり無視したり……』
『!違う!無視したわけじゃ…』
『それに!!この前のファミレスでの女の人は!?………私…もう五十嵐くんのことわかんないっ!…』
そこまでまくし立てると私の頬を涙がつたった。
『…っ…ヒック…クッ…』
涙が止まらない。