初恋図鑑【完】

*告白と困惑


*告白と困惑


何が起こったの?



私の頭は、混乱していた。



今のは…何?




『…ゴメン…いきなりすぎたよな…でも…本気だから』




五十嵐くんの顔を見ると、嘘を言ったり、からかっているようには見えなかった…。




けど……もう私の心は…限界だった…。五十嵐くんを信じられなかった。




『…っ!…な、何それ…冗談言わないで!』 



気がつくと、私は叫んでいた。



『五十嵐くんは覚えてないかもしれないけど……小学生の頃、私のこと好きじゃないって言ってたじゃん!!高校で会ってからも…いきなり無視したり……』



『!違う!無視したわけじゃ…』



『それに!!この前のファミレスでの女の人は!?………私…もう五十嵐くんのことわかんないっ!…』



そこまでまくし立てると私の頬を涙がつたった。



『…っ…ヒック…クッ…』



涙が止まらない。



< 65 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop