初恋図鑑【完】
「あっ、ほんと?同じクラスじゃん!」
真理と同じクラスになれて、私のテンションも少し上がる。
「えっ!心も!?よかった〜よろしくね〜」
そう言うと、真理は、ニコニコと上機嫌のご様子。
かわいい!…うらやましい限りだよ…
内心、そう思いつつ、1年1組の教室に向かった。
――…
ガヤガヤ、ガヤガヤ
教室内は、意外にも騒がしい。
みんな、楽しそうにクラスメイトたちとおしゃべりをしていた。
「心〜、席遠くなったね…」
そんな中、私と席が遠いことを嘆く真理。
「クラスは一緒なんだから!それにすぐ、席替えもあるよ」
落ち込む真理を慰めつつ、私は、自分の席へと腰をおろした。