初恋図鑑【完】
ッキャー、キャー!!
その瞬間、女子の悲鳴が教室内に響き渡った。
う、うるさっ…
カタンッ
あまりのうるささに耳を塞ぐ私の後ろで誰かが座る音がした。
そして、
「ねぇ、ねぇ、ちょっと聞きたいんだけどさ」
後ろから肩をたたかれた。
後ろの席は、どうやら男子らしい。
少し、低い声が聞こえた。
もしかして、さっき、女子が騒いでたのってこの人…!?
なんて、考えながらも、
「なんですか…?」
そう言って、私は、後ろを振り返った。