あなただけを愛したい
「あたしで……いいんですか?」


「柑那がいい」



ドキドキドキドキ……



先生といると、ほんとに心臓がもたない。



「……お願い、します」



そう言った瞬間――



「……っ!」



唇を塞がれた。


いきなり!?


触れるだけのキスをしただけで離れていったけれど……



「せ、せんせいっ!」



顔がかぁぁって熱くなるのがわかった。



「はは、柑那、可愛い」



ヤ、ヤダッ……


恥ずかしいっ……!



「柑那、寒くないか?」


「ちょっぴり寒いです」


「じゃあ、車に戻ろうか?」


「はい」



そのまま、また手を繋ぎながら、車まで歩いた。


バイト帰りだったこともあって、時間がかなり遅くなっていて……


そのまま家まで送ってもらった。
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