あなただけを愛したい
「だからいつも、眼鏡なんてやめなって言ってたのに」
「は?今、眼鏡は関係なくない?」
お姉ちゃんは、いつもあたしに
“コンタクトにして、髪にも手を掛けなさい。女でしょ?”
って言っていた。
「関係大アリじゃん!だってコンタクトにしてれば、先生にもっと早くに見つけてもらえてたじゃん!」
「……」
ほんとだ……
毎朝、先生と挨拶をしたいがためにやっていたことが、さらに先生との距離を作っていたなんて。
「卒業式くらいは、先生が好きになってくれた柑那の姿で出席しなよ?」
「うん」
って言ったのはいいけれど……
あの姿で学校へ行ったりなんかしたら、みんな引かないかな?
“あんた誰?”
みたいな。
それもイヤだな。
でも……
お姉ちゃんが言うように“先生が好きになってくれたあたし”の姿で、先生のいる高校を卒業したい。
「は?今、眼鏡は関係なくない?」
お姉ちゃんは、いつもあたしに
“コンタクトにして、髪にも手を掛けなさい。女でしょ?”
って言っていた。
「関係大アリじゃん!だってコンタクトにしてれば、先生にもっと早くに見つけてもらえてたじゃん!」
「……」
ほんとだ……
毎朝、先生と挨拶をしたいがためにやっていたことが、さらに先生との距離を作っていたなんて。
「卒業式くらいは、先生が好きになってくれた柑那の姿で出席しなよ?」
「うん」
って言ったのはいいけれど……
あの姿で学校へ行ったりなんかしたら、みんな引かないかな?
“あんた誰?”
みたいな。
それもイヤだな。
でも……
お姉ちゃんが言うように“先生が好きになってくれたあたし”の姿で、先生のいる高校を卒業したい。