あなただけを愛したい
てか、いまさら何?



「今日は無理だよ。話ってなんなの?」


「とにかく連絡するから」



そう言って、あたしとは反対方向へ歩いていった。



「……」



なんなの?


意味わかんない。


溜め息を吐きながら、また歩き始めたら……



「ヨリ戻したの?」


「は?……あ、田中くん」



田中くんの告白を、キッパリ断ってからのこの約三ヶ月、ずっと田中くんとは話してなかった。


だからこうやって話すのは物凄く久しぶり。



「ヨリ戻してないよ。たまたま会っただけ」


「そっか」



そのあとは、ずっと肩を並べて歩いていたけれど……


正直、気まずい。


そのうち、学校の正門が見えてきた。



「なんで、また元に戻ったんだよ?」


「元?」



なんのことかわからず、首をかしげる。
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