あなただけを愛したい
「ほら、デートの話してた時に水島が来ただろ?」
「……うん」
あたしが航と目が合って、逃げ出したときだよね。
「あの時、水島の様子がおかしかったんだよ。きっと、土原のことに気付いたんだろうなって思ってた。だからわざと言ったんだ」
わざと?
「“邪魔すんなよ”って、“デートの誘い‘OK’もらえそうだったのに”って。そしたら顔色変わってた」
そういえば、そんなこと言われたって言ってたっけ。
「デートもドタキャンされるだろうなって思ってた。まさか、電話に出るとは思わなかったけどな。水島も余裕ねぇな」
長谷川くんは“あはは”と笑いながら言ってるけれど……
あたしだって、まさか航が電話に出るなんて思わなかった。
バレたら、冗談抜きに首になったり、飛ばされたりしちゃうもんね。
「……うん」
あたしが航と目が合って、逃げ出したときだよね。
「あの時、水島の様子がおかしかったんだよ。きっと、土原のことに気付いたんだろうなって思ってた。だからわざと言ったんだ」
わざと?
「“邪魔すんなよ”って、“デートの誘い‘OK’もらえそうだったのに”って。そしたら顔色変わってた」
そういえば、そんなこと言われたって言ってたっけ。
「デートもドタキャンされるだろうなって思ってた。まさか、電話に出るとは思わなかったけどな。水島も余裕ねぇな」
長谷川くんは“あはは”と笑いながら言ってるけれど……
あたしだって、まさか航が電話に出るなんて思わなかった。
バレたら、冗談抜きに首になったり、飛ばされたりしちゃうもんね。