あなただけを愛したい
航と付き合い始めてから、新しい航の表情や仕草をたくさん発見した。


こうやって真っ赤になった航も、新発見だった。



「航?」


「やべぇ」


「“やべぇ”?何が?」


「……柑那のこと、襲いたくなった」


「えっ!?」



お、襲いたくなったって!


どうしていいのかわからず、航と視線を合わせられずにいたら……



「柑那」



そう言って、航は……


あたしの肩に腕を回した。


さっきよりももっと近づいた航との距離。


そのままゆっくりと……


さらに距離をつめてきた。


あたしも自然と目を閉じて……


唇が触れた……


そして、啄むようなやさしいキスを繰り返す。



「…んっ…」
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