あなただけを愛したい
「何だよ?航の女?」


「ほんとだー、可愛いねー」


「おまえら、今日は帰れよ!」



きっと、航のお友達なんだろうけど……


こ、こわいっ!


髪の色はみんなカラフルだし、凄くチャラチャラした感じで……


なんだろ……


あたしはこんなふうに間近で、お目にかかったことはないけれど……


不良くんっていうの?


しかもかなり激しめの……


そういう感じの人達。


ほんとにお友達――…?



「マジで帰れって!柑那が恐がってんだろ?」


「へぇー、柑那ちゃんっていうんだ?」


「そう言うけどさ、航。おまえだってたいして変わんねぇだろ?」



変わんねぇ?


いや、変わりますとも!


全然違いますっ!


金髪でロン毛の兄ちゃんが、三歩ほど歩み寄ってきて……
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