あなただけを愛したい
近づきたい
.
「柑那、おっはよー」
「おはよ」
祥子が興奮気味にあたしの前の席に座って、身を乗り出しながら、今、一番聞きたくない話を聞かされた。
「ねぇねぇさっきさ、水島先生が大勢の女子生徒に囲まれて、プレゼント攻撃にあってたんだけど、何でか知ってる?」
あたしも、見たよ。
そのせいで、今朝はあいさつができなかったんだから。
「さぁ、何でだろうね」
……ほんとは知ってる。
今日は先生の25才のお誕生日。
ほんとはあたしだって……
あの中に混ざって、プレゼントを渡したい。
でも……
そんな勇気は、……ない。
だって……
先生に受け持ってもらったことがないんだよ?
話し掛けたことだってない。
「柑那、おっはよー」
「おはよ」
祥子が興奮気味にあたしの前の席に座って、身を乗り出しながら、今、一番聞きたくない話を聞かされた。
「ねぇねぇさっきさ、水島先生が大勢の女子生徒に囲まれて、プレゼント攻撃にあってたんだけど、何でか知ってる?」
あたしも、見たよ。
そのせいで、今朝はあいさつができなかったんだから。
「さぁ、何でだろうね」
……ほんとは知ってる。
今日は先生の25才のお誕生日。
ほんとはあたしだって……
あの中に混ざって、プレゼントを渡したい。
でも……
そんな勇気は、……ない。
だって……
先生に受け持ってもらったことがないんだよ?
話し掛けたことだってない。