あなただけを愛したい
「俺、柑那のことは小学生の頃から知ってんだぞ?ほんとの妹だって思ってんだよ。だからさ、俺が品定めしてやるよ」



品定めって……


今のあたしにはキツい一言かもしれない。


あんだけ凄い不良くんたちとお友達の上に、そのお友達が航のことを“もっともっと悪いヤツ”なんて言ってる。


こんなこと、やっちゃんには言えない。


だって反対するでしょ?



「だからあたし、卒業アルバムを見せてもらおうと思ったのに」


「何で卒業アルバム?」



やっちゃんが首を傾げる。



「柑那の彼氏が写ってるからだよ」


「マジ?」



高校の教師が彼氏だって言ったら、やっちゃんはどんな反応をするのかな。
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