あなただけを愛したい
「かなりかっこよかったけど」


「おまえ、会ったことあんの?」


「うん。カフェでお茶した」


「はぁ?」


「えっ?」



やっちゃんとあたしの声がかぶった。


お茶したの?


初耳……



「二人で、とか言わないよな?」


「え、二人だよ?いろいろ誤解があったから、それを解いてたんだよ」



誤解……


お姉ちゃんとあたしを間違えてたことだよね、きっと。


航とお姉ちゃんが会って、話をしてくれたおかげで、あたしは今航と付き合えているんだ。


でもやっちゃんは機嫌が悪そう。



「いくら柑那の彼氏でも、二人きりでは会うなよ」



わっ、やっちゃんのやきもちだ。


お姉ちゃん、愛されてるなぁ。


やっぱりこの二人の関係って凄く好き。


理想だよ。
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