あなただけを愛したい
きっと……


気を遣ってくれたんだ。


蓮くんが出ていったら、急に緊張してきて……


でもその緊張を解くように、航が口を開いた。



「アイツ、なんか言ってた?」



アイツ……、蓮くんのことだよね?



「昨日のことを、……少し……」


「そっか。柑那、ちゃんと話していい?」


「うん」



航があたしの隣に座った。



「俺さ、中学と高校の時はかなり荒れてたんだ。わかりやすく言うと不良ってヤツ」



やっぱりそうだったんだ。


昨日のお友達を見て、そうじゃないかなとは思っていた。



「これが、その頃の俺」



そう言って、一枚の写真を手渡された。



「中央で座ってるヤツが俺。これは、……高二くらいかな」



手渡された写真に視線を落とす。



「えっ!?」



正直、衝撃的な写真だった。
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