あなただけを愛したい
その時、玄関の方から聞こえてきた声……



「お邪魔しまーす」



だ、だれ!?


女の人の声だ。


航を見ると……



「蓮の彼女」


「えっ!?」


「今、迎えに行ってたんだよ」


「そうだったんだ」



その女性がドアを開けて入ってきたけれど……


わっ、メチャクチャ綺麗な人。



「紗羽(サワ)ちゃん、いらっしゃい」


「こんにちは、あっ、この子が航くんの彼女?」


「まあな」


「初めまして。あたし、新城紗羽。よろしくね」



ニッコリ微笑んでそう言った紗羽さんは、ほんとに綺麗。



「あ、えっと、土原柑那です。よろしくお願いします」



そう言って、思いっきり頭を下げると……


隣で航が“ぷっ”と吹き出した。



「な、なに!?」
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