あなただけを愛したい
「意外に先生は子供っぽそうだから、土原さんに譲るよ」


「えっ!?ど、どこがっ!?」



子供っぽい要素なんてあった?



「土原さんも子供っぽいから、気付かないんじゃないの?そう思ったら、二人ってお似合いだねっ」



あたしはよく“子供っぽい”って言われるけど……


てか……


どんな理由にせよ、“お似合い”って言われて、顔がちょっぴりニヤけてしまった。



「友達も待ってるし、あたし、そろそろ行くね」



そう言って、三上さんは背中を向けて歩いていった。



とりあえず、認めてくれたみたいだし……


良かったのかな。


ていうか、航の子供っぽいとこってどこ?


気になるんだけど。



「さてと、帰るか?」


「……うん」



帰りにスーパーで買い物をして、航のアパートへ帰った。
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