あなただけを愛したい
どうしよう……


“泊まる”なんて、考えたこともなかった。


うぅ、ヤバい。


どきどきが、凄く痛い。


だって……


泊まるってことは……


そういうことなんでしょ?


そう考えると、さらに鼓動の勢いが増していく。


ほんとに、どうしよう。



「無理?」


「……えっと……」



視線はずっと足元。


どきどきしすぎて、顔を上げられない。



「無理強いは、してねぇからな」


「……うん」



ずっと一緒にいたいし、そう言ってくれるのは嬉しいけれど……


どうしても、そのあとのことを考えちゃって……




昼間、キスするか足から降りるかという選択に、決心してキスすることを選んだけれど……


あの決心は、今はもうどこかへ消えちゃってて……
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