あなただけを愛したい
両手で航の胸を押す。



「柑那?」


「シャワー、浴びたい」


「そんなもんいい。一分……いや、一秒でも早く、柑那を抱きてぇ」



ドキンッ――…



鼓動が大きく跳ねた。


それを合図に、激しく動き始めたあたしの心臓。


激しすぎて……


痛いっ……



「で、でもっ」



やっぱり……



「シャワー」


「……」



航は無言のまま……


あたしの服に手を掛けた。



「こ、航!?」



突然、航がとった行動にどうしていいかわからなくなる。


そうこうしてる間に、あたしの服はどんどん脱がされて……



「ちょっ、こぉ…んッ…」



今度はまた、航の熱いキスに酔わされる。


でも……


もう一度、航の胸を押してみると……


あっさり離れた航。



わかんない……


航が何を考えてるのか、さっぱりわからない。
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