あなただけを愛したい
「昼間はOKしたのに、さっきはダメっつったり、……かと思ったら、今は受け入れようとしてただろ?」


「……」



確かに、そうだけど……



「だから……一緒に入る」



そう言った航は、あたしの目の前で服を脱ぎ始めた。



「こ、航!?ほんとに、……入るの?」


「ん、だから、柑那も脱げよ」


「……」



目の前であらわになった航の上半身。


常に鍛えているわけじゃないけれど、サッカー部の顧問で、多少は運動しているだけあって、凄く引き締まったイイ身体をしている。


って、あたしは何を考えてるんだ!?



「脱がしてやろうか?」


「えっ!?」



無意識に、一歩後退った。



「何で逃げんだよ?」



逃げる?


そりゃそうだよ。


あたし、一緒に入る気ないし。
< 228 / 453 >

この作品をシェア

pagetop