あなただけを愛したい
心の花
航がシャワーを浴びて、あがってきたら、今度はあたしが浴びる……
これで良かったんじゃないの?
なのに、どうして心がこんなに寂しいんだろう……
布団から顔を出して、体を起こして……
その辺に散らばっているあたしの服を手に取る。
「……」
これでいいの?
今日は一晩一緒なのに、“何もしない”って言われたんだよ?
ほんとに、これでいいの?
ベッドに腰掛けたまま、あたしの手に握られた服を見つめる。
やっぱり……
いやだっ!
その服をまた床に放り投げ、駆け出すようにして部屋を出た。
「航!」
浴室からはもうシャワーの音が聞こえる。
あたしがこうやって声を張り上げたところで、この声が航に届くわけじゃない。
これで良かったんじゃないの?
なのに、どうして心がこんなに寂しいんだろう……
布団から顔を出して、体を起こして……
その辺に散らばっているあたしの服を手に取る。
「……」
これでいいの?
今日は一晩一緒なのに、“何もしない”って言われたんだよ?
ほんとに、これでいいの?
ベッドに腰掛けたまま、あたしの手に握られた服を見つめる。
やっぱり……
いやだっ!
その服をまた床に放り投げ、駆け出すようにして部屋を出た。
「航!」
浴室からはもうシャワーの音が聞こえる。
あたしがこうやって声を張り上げたところで、この声が航に届くわけじゃない。