あなただけを愛したい
「俺、マジでヨリ戻すつもりだったんだよ。じゃねぇと、あんなことまでしねぇし」



そういう性格だって、わかってるけどさ。



「まぁとりあえず中入ろうぜ?」


「うん」



そのまま、竜一から一歩下がった位置でついていった。



「そういや、四組との合同同窓会だって知ってるか?」



四組?


あたしは三組だった。



てことは、三組と四組が一緒に同窓会するってこと?



「知らなかった」


「だよな。そういう事は案内に書いとくべきだよな」


「竜一は何で知ってんの?」


「俺か?……あれ?何でだっけ?」



首を傾げながら考え込む姿を見て、思わず笑みがこぼれた。



「竜一は相変わらずだね。全然変わんない」


「柑那は変わったな。あの頃は俺一筋だったのに」


「……」
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