あなただけを愛したい
いつか
お腹も膨れて、みんながダラダラし始めた頃……



「二次会行く人ー!?」



幹事と思われる二人が、声を大にしながらみんなに聞いて回っている。



「咲季はどうする?」


「ん?帰るよ、彼氏が迎えに来るし」


「マジ!?」



身を乗り出して、咲季に詰め寄る。



「あはは、柑那はどうするの?」


「あたしも帰るから、彼氏紹介してよっ!」


「ふふ、いいよ。柑那は?迎えに来るの?」


「うん。あ、電話しなきゃ」



その場で航に電話したら、近くで待っていたらしく……


すぐに来てくれるらしい。



会計を済ませて外へ出ると、二次会組はワイワイ言いながら、カラオケ店へと歩いていった。



「さてと、柑那の彼はどこに来るの?」


「ん?ここだけど」



航には“店の前で待ってろ”と言われた。
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