あなただけを愛したい
「ん?」



あまりにずっと見上げていたからか、航は首を傾げた。


その仕草がまたカッコ良くて……


思わず視線をそらした。



「さ、さき!行こっか?」



そのまま三人で、コンビニへと足を進めた。



コンビニには、もうすでに咲季の彼氏が着いていて、紹介してもらった。


彼の名は渡辺光輝(コウキ)くん。


同い年で県内の大学へ進学したらしい。


凄く柔らかい雰囲気を持った人で、咲季を見つめる瞳がとってもやさしくて、そんな二人を見ていると、思わず笑みがこぼれてしまった。


もう時間も遅いから、咲季達とはそのままそこで別れた。



「今日は、どうすることになってんの?俺んち来れんの?」


「いいの?泊まっても」


「大歓迎……で?服はあんの?」


「一応持ってきた」



またこの間みたいなことになりそうだから、下着はバッグに忍ばせてきた。



「そっか、じゃあ行くか?」


「うん」



そのまま車に乗って、航の家へ向かった。
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