あなただけを愛したい
部屋に入り、ハートのクッションを抱き締めながら、ソファーに座る。


そのまま、それに顔を埋めた。


あたし、間違ってたのかな。


子供にとっても、航にとっても、こうすることが一番だと思っていた。


だけど……


さっきのやっちゃんの言葉が、あたしの頭の中を支配する。



『そんなんで、子供は幸せになれんの?柑那も、彼氏も、元カノも……みんな幸せになれんの?』



わかんないっ…


わかんないよっ――…


何が一番正しいのか、わからなくなってきた。



航……


あたし、どうしたらいいの――…?
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