あなただけを愛したい
その瞬間、触れた指が凄く熱くなった。


どうしよう。


どきどきが止まらないよ。



そのあとは、先生が作ってくれた朝食を一緒に食べた。



「ずっと携帯なりっぱなしだったけど」


「え……あっ!」



真紀ちゃんに何も言わずに店を出たんだった!


慌てて携帯を手に取り、真紀ちゃんにかける。


つながった瞬間聞こえた真紀ちゃんの叫び声に、思わず耳から携帯を離す。



“柑那ーーー!あんた、大丈夫なの!?”


「うん、……真紀ちゃん、ごめんね」



昨日目の前の男とあたしが突然消えたから、あのあとは合コンどころじゃなくなったらしくて……



“今どこ?”


「あ……昨日、助けてくれた人の、家」


“はぁ!?”



だよね。


当然の反応だよね。
< 46 / 453 >

この作品をシェア

pagetop