あなただけを愛したい
“亜衣も責任感じてたよ”


「うん」



もう合コンなんて懲り懲りだ。


電話を切ったあと……



「あの、あたし帰ります」



ほんとはこのままずっと先生といたいけれど……


そういうわけにはいかない。



「……あのさ」



先生は、目を伏せて言いにくそうに口を開く。


そんな先生を見つめていると、突然先生が視線を上げるから、ドキッとした。



「また、……会ってくんねぇかな?」



えっ……


思わず目を見開く。



「……土原、亜衣さんだよな?」



土原亜衣……


お姉ちゃん?
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