あなただけを愛したい
「……亜衣のこと、よろしく頼む」



その瞬間、お姉ちゃんとやっちゃんが顔を見合わせて、微笑み合った。


いいなぁ……


こういうの。


あたしも、……こういう恋がしたい。


そう思ったら……


涙が止まらなくなった――…






その夜は“祝杯だーっ!”とか言って、みんなで飲み始めた。


あたしはもちろんお茶だけど。


お父さんもお母さんも上機嫌で、凄く早いペースで飲むから、すぐに潰れてしまった。


三人でソファーに座り、クリスマスケーキを頬張る。



「式はいつ?」


「ジューンブライドがいいなって思ってるんだけど、……今からじゃ、とれないかも」


「えっ、半年も先なのに?」


「ふふ、そうよ。一年前から予約してる人もいるからね」


「えっ!?そうなの!?」


「うん」
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