あなただけを愛したい

「……うん。ずっと、お姉ちゃんのことが好きだったんだって」


「……」



涙腺が壊れてしまったかのように、涙がポロポロと溢れてきた。



「あたし、お姉ちゃんの代わりでもいいって、そう、……思っちゃって」



次から次へと涙が溢れてくる。



「お姉ちゃん、ごめんね」


「何で謝るの？」


「だって……あたし、お姉ちゃんになりきって、会ってたし、いけないことしてるって……わかってたけど、やめられなかった」



お姉ちゃんは、黙ったままあたしを抱き締めた。


その温かさに、さらに涙が溢れてくる。



「それが、昨日の人？」



コクンと頷いてから



「今日で最後にしようって、……そう決めて、会いに行った」


「そっか」



お姉ちゃんは黙ったまま、ずっと抱き締めてくれていた。