あなただけを愛したい
だから、カップルで過ごすようなイベントの時には、かなり忙しくなる。


あたしは、このお店がオープンした中二の時から、お手伝いに来てる。



「柑那、また綺麗になったんじゃない?」


「そんなことないよ」


「そういえば、また柑那ファンが来てたよ」



柑那ファン……


この店は凄くオシャレなお店だから、あたしもオシャレな格好をして接客をする。


時々、お客さんに気に入られることもあって……



「いつバイトに来るのか、いつも聞かれるんだけど」


「適当にあしらっといてね」


「わかってるわよ」



お客様だから、邪険にはできない。


でもだからって、相手にする気もない。
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