あなただけを愛したい
この店で働いていると、お客さんは相手のことを想って訪れるからか、凄く輝いた表情をしている人が多い。


そんな表情を見ていると、あたしが想われているわけじゃないのに、幸せな気分になったりして……


いつも幸せをお裾分けしてもらってる気になる。


今はそういう幸せな気持ちをもらって、癒されたいな。



「そういえば、本命も合格したって?おめでとう」


「ありがとう」



これで四月からは短大生。



「合格祝い、何がいいか考えといてね」


「えっ?梨花ちゃんからお祝いもらえるの?」


「もちろんだよ」


「わぁーい!」



ここのアクセサリー作ってもらおうかな。


いつも欲しいって思うんだけど、ちょっぴり高くて手が出ない。




バイトを終えて、家に帰ったとたん鳴り響いた携帯。



「メールだ」
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