愛★ヴォイス
“インターネットの情報なんてロクなもんじゃない――”


「まあ、その応援してくれる気持ちには感謝してるけど」

「だろー?!おまえ、こういうのほんっとからっきしだもんな」


思わず胸を撫で下ろす。

彼の言葉一つで、感情が強く揺さぶられている自分がいた。


(――良かった。とりあえず迷惑ではないんだ)



「それからこれ、俺からの差し入れ」


サラダの隣に刺身の盛り合わせが並べられる。

豪華な7点盛りだ。



「おー!桐原、奮発したなぁ」


含みのある三田君の笑顔に冷たい一瞥をくれると、桐原さんは突如私に向かって頭を下げた。


「すみません、真下さんにまでこんな所に来ていただいて……良かったら召し上がってください」

「いえ、あの……」


返答する間もなく、桐原さんはさっと仕事に戻ってしまった。

それが何だか避けられているようで、思わずしゅんとしてしまう。


「――ったく、あいつも昔気質というか、なんというか」


言いながら三田君がサラダを取り分け始めたので、慌てて私も手伝った。
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