愛★ヴォイス
寝不足の頭も手伝って、話の展開についてゆけない。
「二番目の弟が、こっちで美容師やってるの。あいつ昔から服とかすごい好きだから、事情話したら面白がって協力してくれるかも」
「本当に?!!」
「まだわかんないけど、とりあえず今メール打っとくわ。終業までに返事くるでしょ」
話しながら、早速手元のスマフォを操作し始めた。
「レナ~ありがとう~」
柄にもなく甘えた声で、祈るようにレナのスマフォを見つめる。
「だーかーら、まだ決まったわけじゃないから。期待しないでよ」
「でも、連絡取ってくれるだけで十分助かる……ありがとう」
小学生の時以来、未だに身近な人にさえ全てをさらけ出せない自分ではあるけれど。
改めて向かいに座る友人に感謝した。
その日の週末、H駅の改札前で、私とレナはレナの弟・翔くんと桐原さんを待っていた。
あれから翔くんが即レスでヘアカットとスタイリングを快諾してくれて、トントン拍子に話が進んだ。
その日のうちに、私からメールで桐原さんに翔くんを紹介し、その後は直接二人でやり取りをしてもらった。
その結果、今日の午前中に翔くんの勤め先でヘアカットを済ませて、午後から衣装の買い出しに出掛けると聞き、紹介人として、レナと二人、その午後からの買い出しに立ち会わせてもらうことにしたのだ。
「二番目の弟が、こっちで美容師やってるの。あいつ昔から服とかすごい好きだから、事情話したら面白がって協力してくれるかも」
「本当に?!!」
「まだわかんないけど、とりあえず今メール打っとくわ。終業までに返事くるでしょ」
話しながら、早速手元のスマフォを操作し始めた。
「レナ~ありがとう~」
柄にもなく甘えた声で、祈るようにレナのスマフォを見つめる。
「だーかーら、まだ決まったわけじゃないから。期待しないでよ」
「でも、連絡取ってくれるだけで十分助かる……ありがとう」
小学生の時以来、未だに身近な人にさえ全てをさらけ出せない自分ではあるけれど。
改めて向かいに座る友人に感謝した。
その日の週末、H駅の改札前で、私とレナはレナの弟・翔くんと桐原さんを待っていた。
あれから翔くんが即レスでヘアカットとスタイリングを快諾してくれて、トントン拍子に話が進んだ。
その日のうちに、私からメールで桐原さんに翔くんを紹介し、その後は直接二人でやり取りをしてもらった。
その結果、今日の午前中に翔くんの勤め先でヘアカットを済ませて、午後から衣装の買い出しに出掛けると聞き、紹介人として、レナと二人、その午後からの買い出しに立ち会わせてもらうことにしたのだ。