愛★ヴォイス
「ねーちゃん、お待たせ!いやー、つい色々試したくなっちゃってさぁ」
桐原さんの横からひょっこりと小さい男の子が現れた。
大の成人男性に対して“小さい”というのは至極失礼極まりない。
しかしこの場合、180を超える桐原さんと、170を超える私に挟まれている関係で、その形容がもっともしっくりきてしまうのである。
ふと隣のレナに目を遣ると、やはり変わりすぎた桐原さんの容姿に、驚きを隠せない様子だった。
「けっこー化けたでしょ?この人やりがいあるわぁ」
えっへんと胸を反らす少年を、レナが慌てて紹介する。
「紫、弟の翔」
「はじめまして、真下です」
ぺこりと頭を下げると、目の前にすっと右手が差し出された。
「柏木翔です。今回は面白い話を持ってきてくださってありがとうございます」
握手を交わしながら人懐っこく笑う翔くんは、主張的なファッションがとてもよく似合っている。
小物やアクセサリーまで洗練されていて、かなりのファッション好きを思わせた。
「んじゃ、早速移動しましょうか」
先頭を切って歩き出す翔くんの背中をレナが追いかけて行ってしまった。
必然的に、私と桐原さんが並んで二人を追いかける形になる。
桐原さんの横からひょっこりと小さい男の子が現れた。
大の成人男性に対して“小さい”というのは至極失礼極まりない。
しかしこの場合、180を超える桐原さんと、170を超える私に挟まれている関係で、その形容がもっともしっくりきてしまうのである。
ふと隣のレナに目を遣ると、やはり変わりすぎた桐原さんの容姿に、驚きを隠せない様子だった。
「けっこー化けたでしょ?この人やりがいあるわぁ」
えっへんと胸を反らす少年を、レナが慌てて紹介する。
「紫、弟の翔」
「はじめまして、真下です」
ぺこりと頭を下げると、目の前にすっと右手が差し出された。
「柏木翔です。今回は面白い話を持ってきてくださってありがとうございます」
握手を交わしながら人懐っこく笑う翔くんは、主張的なファッションがとてもよく似合っている。
小物やアクセサリーまで洗練されていて、かなりのファッション好きを思わせた。
「んじゃ、早速移動しましょうか」
先頭を切って歩き出す翔くんの背中をレナが追いかけて行ってしまった。
必然的に、私と桐原さんが並んで二人を追いかける形になる。