愛★ヴォイス
この奇抜な衣装が許されるファッションの聖地の中でも、桐原さんの容姿は目立っているらしく、通り過ぎる人たちが皆顔を上げて行く。
しかし相変わらず当の本人はと言えば飄々としたもので、周囲の視線になどまったく気づいていないようだった。
「やっぱり、真下さん、センスいいですよね」
突然降ってわいた好きな声で響くほめ言葉に、思わず顔が熱くなって
「へ?」
と間抜けな声が出てしまった。
「お仕事の時の格好もそうなんですけど、一度私服を拝見した時に、普段からすごく服装に気を遣ってらっしゃる方なんだな、と思って。
それで、今回はつい真下さんを頼ってしまって……すみませんでした」
「いえ、結局私じゃ何のお役にも立てなくて、同僚に手伝ってもらうことになっちゃって……」
「あの、夏にあった三田の飲み会にいらしてた方ですよね?あとで改めてお礼しないと」
言って前の二人を見遣る横顔に、思わず見惚れてしまう。
もっさりと見えた髪も明るいカラーを入れただけで一気にあか抜けているし、身長と相まってカラコンも良く似合っている。
私一人ではとても彼の魅力をここまで引き出せなかった。
「周也ーっ。ちょっといい」
「はいはい」
メールでやり取りはしていても、今日が初対面だったはずの翔くんと桐原さんだが、すっかり打ち解けている様子だった。
しかし相変わらず当の本人はと言えば飄々としたもので、周囲の視線になどまったく気づいていないようだった。
「やっぱり、真下さん、センスいいですよね」
突然降ってわいた好きな声で響くほめ言葉に、思わず顔が熱くなって
「へ?」
と間抜けな声が出てしまった。
「お仕事の時の格好もそうなんですけど、一度私服を拝見した時に、普段からすごく服装に気を遣ってらっしゃる方なんだな、と思って。
それで、今回はつい真下さんを頼ってしまって……すみませんでした」
「いえ、結局私じゃ何のお役にも立てなくて、同僚に手伝ってもらうことになっちゃって……」
「あの、夏にあった三田の飲み会にいらしてた方ですよね?あとで改めてお礼しないと」
言って前の二人を見遣る横顔に、思わず見惚れてしまう。
もっさりと見えた髪も明るいカラーを入れただけで一気にあか抜けているし、身長と相まってカラコンも良く似合っている。
私一人ではとても彼の魅力をここまで引き出せなかった。
「周也ーっ。ちょっといい」
「はいはい」
メールでやり取りはしていても、今日が初対面だったはずの翔くんと桐原さんだが、すっかり打ち解けている様子だった。