もしも運命ならば…

私は笑って一緒に下駄箱へ行った。


なんだ、名前貼ってあるのか。

私は自分の上履きを履き
女の子と教室に入った。

みんな私に

おはよう

とあいさつをしてくれた。


教室に入りキョロキョロしていると
女の子がまた笑いながら
手を引っ張り机まで誘導
してくれた。


｢ありがとう｣

女の子は
｢今日の舞華いつも以上に
おかしいよ?｣

と言って自分の席に
戻っていった。


ただ席に座っていても
つまらないので
廊下に出ようとしたら



陸が可愛い女の子と
手を繋いでこちらに
歩いてきた。



夢でも辛い。


すると後ろから

ドスッと男の子が当たってきて
私は倒れてしまった。


｢痛いたたたっ。あっ血…｣


私はこの時気づいた。
痛い。痛感を感じている。

どういうこと?

｢ごめん、舞華ちゃん!｣

｢大丈夫だよ｣
ニコッと笑って
立ち上がると陸と彼女さんが
心配そうに見ていた。


｢杉村大丈夫?｣


陸は言った。
彼女と手を繋いで。


｢大丈夫だよ?｣

私は笑顔で言った。

陸は私の笑顔が好きだと
よく言ってくれる。

だから笑った。
とびきりの笑顔で。


陸は笑いながら
教室に入っていった。