君が雨なら僕が花に。
でも僕が知りたかったのはそんなことじゃない。

それが何故青だったのか、てことだ。

神様は僕たちに言いたかったのかもしれない。

空を見るたび、悲しみを思い出せって。

この星で一番大きなものに青を選んだんだから、その理由が在って然るべきだ。

そんな幼い頃に抱いていた疑問なんて実はすっかり忘れていたのだけど、大学生になった春、思い出すことになった。
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